日本茶の歴史や文化、世界へ広がる日本茶の魅力、そして最新の抹茶事情まで。第一線で活躍する研究者や専門家を講師に迎え、日本茶をより深く楽しむためのセミナーを開催します。
抹茶の歴史を変えるかもしれない、最新の抹茶研究に触れてみませんか?
現在の抹茶の製法や飲み方のルーツは、約800年前の鎌倉時代初期に日本へ伝わった宋風喫茶文化にあります。その後、14世紀(南北朝期)までには全国へ広まりました。
そして、16世紀後半までに、茶園を覆って日光を遮り、うまみ豊かな茶葉を育てる栽培技術「覆下(おおいした)栽培」が宇治で完成したと考えられてきました。
しかし近年の研究により、「覆下栽培」の歴史を大きく書き換える新たな事実が明らかになっています。
簾下(すした)十日、藁下(わらした)十日」と伝えられてきた覆下栽培は、実は長い年月をかけて発展した技術でした。
簾だけを使った一重構造の栽培が約200年続いた後、藁を重ねる現在につながる二重構造が完成したのは、19世紀初頭だったことがわかったのです。
本セミナーでは、こうした最新の研究成果をもとに、抹茶の生産の歴史をわかりやすく解説します。
絵画史料なども交えながら、抹茶がどのようなに受け継がれてきたのかを、楽しくひも解いていきます。
抹茶が好きな方はもちろん、日本茶の歴史や文化に興味のある方、茶の栽培に携わる方にもおすすめのセミナーです。
日本史研究者(喫茶文化史)。奈良女子大学大学院文学研究科修了。現在実践女子大学非常勤講師・京都芸術大学非常勤講師・京都橘大学非常勤講師。京都府・文化庁の委員を歴任。2001年に新しい研究分野である「日本喫茶文化史」を定義・提唱する。著書に『日本茶の歴史』(淡交社 2016年)、『中世の喫茶文化』(吉川弘文館 2018年)、共編著に『茶の湯の歴史を問い直す』(筑摩書房 2022年)他。社会人向けに2009年より「お茶の歴史講座」を開催中(現在はオンライン)。平成28年度O-CHAパイオニア賞文化・芸術大賞受賞。第18回櫻井徳太郎賞・大賞受賞。
世界の人々は、はじめて茶道を目にしたとき、何に驚いたのでしょうか。
明治時代、日本は万国博覧会を舞台に日本茶の文化や歴史を世界へ発信しました。そこでは茶道はどのように紹介され、万博において茶道や日本茶の文化が果たした役割はどのようなものだったのでしょうか。
茶席(左)、喫茶店(右)では抹茶アイスティーが人気。『市俄古進歩一世紀萬國博覽會記念寫眞帖』1933年刊
本セミナーでは、三徳庵「茶道文化研究奨励賞」を受賞した著作『近代万博と茶』と新たな研究成果をもとに、国内外に残る貴重な史料をご紹介しながら、日本茶の文化はどのように世界へ伝えられ、世界はそれをどのように受け止めたのかを探ります。
世界的な抹茶ブームが続く今だからこそ知っておきたい、日本茶の歴史の精神文化。近代万博を手がかりに、「茶道とは何か」、そして「私たちは日本茶文化について何を語れるのか」を考えます。
明治・大正時代、アメリカ各地に「日本茶カフェ」があったことをご存じですか。
近年、抹茶は世界的なブームとなっていますが、日本茶が海外で人気を集めた歴史は100年以上前にさかのぼります。
幕末以降、日本茶は日本を代表する輸出品として世界へ渡りました。
最大の輸出先だったアメリカの人々は、日本茶の美意識や精神文化に触れ、その奥深さに魅了されていったのです。
やがて彼らは、茶道を含む日本茶文化を独自に解釈し、「ジャパニーズ・ティー・ガーデン」(日本喫茶園)」という新たな茶文化を生み出しました。
当時の人々は、どのように日本茶を楽しんでいたのでしょうか。
世界初の和紅茶専門カフェでアイスティーも提供(1893年シカゴ万博)
本セミナーでは、著作『日本茶カフェの歴史』の調査で見つかった海外の貴重な資料を交えながら、「なぜアメリカが日本茶に魅了されたのか」という謎の一端をひも解きます。
さらに当時の日本茶カフェから、現代にも役立つ意外なメニューやレシピもご紹介します。
茶文化研究者・茶道家。江戸時代から近現代にかけての茶道史・茶業史を専門とし、茶の文化史と産業史を架橋する研究に取り組む。静岡大学非常勤講師、ふじのくに茶の都ミュージアム客員研究員。茶学術研究会監事、茶の湯文化学会会員。(2026年、公益財団法人三徳庵 茶道文化研究奨励賞、公益財団法人世界緑茶協会 O-CHAパイオニア賞 文化・芸術大賞を受賞。)また、茶道家として、禅寺での修行を経て茶道宗家にて内弟子修行を積み、その後、流派の枠を超えて茶道の精神と日本茶文化の魅力を伝える活動を続けている。主な著作・訳書に『現代語訳 禅茶録』『日本茶文化大全』『近代万博と茶』『日本茶カフェの歴史』などがある。
日本茶コレクション2026に出店する「丸安茶業」の抹茶を使った、本格的な抹茶体験が楽しめるワークショップです。
まずは、講師が長年収集し使用してきた茶筅コレクションから、奈良の伝統工芸品「高山茶筅」(谷村丹後氏作「真」や高山茶筅師による八十本立て)、外国製茶筅、国産プラスチック茶筅を実際に使い比べます。素材や作りによる点て心地や使い勝手の違いを、実際に体感できる貴重な機会です。
同時に、プロが使用する茶器や道具をご紹介しながら、ご自身で抹茶を点て、オリジナルレシピの「抹茶スパークリング」づくりにも挑戦。抹茶スパークリングに合わせたお茶請けとともに、特別なティータイムをお楽しみいただけます。
さらに、世界的な抹茶ブームや現在の抹茶事情、茶筅の選び方や使い方など、気になる疑問にもお答えします。
「Yahoo!ニュース エキスパート」で日本茶記事を執筆し、日本茶の生産者や国内外の専門店を数多く取材してきた日本茶ライターが、今注目の日本茶の魅力と、今後への期待を語るトークイベントです。
10代までは日本茶が苦手だった講師が、日本茶と出会い、その魅力に惹かれてきた歩みを交えながら、日本茶専門店で働いていた約23年前と現在を比較し、日本茶を取り巻く環境の変化を振り返ります。
さらに、世界的な抹茶ブームや海外での日本茶人気、外国人から見た日本茶の魅力など、長年の経験と取材を通して見えてきた最新の日本茶事情を紹介。注目の品種や産地、生産者、日本茶専門店など、これから知っておきたい話題もお届けします。
厳選茶葉で仕立てた冷茶を味わいながら、日本茶の「今」と「これから」をお楽しみください。
日本茶シニア・インストラクター1期(インストラクター歴22年)。日本茶専門店での勤務や茶道歴25年(茶道裏千家講師)の経験を活かし、国内外2,000名以上に日本茶の魅力を伝える。日本語教師でもあり外国人向け講座も多数開催。2021年よりYahoo!ニュースエキスパートにて約162本の日本茶関連の記事執筆し、「茶筅の選び方」についての記事が「Yahoo!ベストエキスパート2026 グランプリ」を受賞。
9月26日(土)、27日(日)の両日、会場1階の体験エリアでは、日本茶のプロフェッショナル「日本茶インストラクター」が、日本茶の奥深い魅力をご紹介します。
日本茶シニアインストラクターによる日本茶相談や、おいしいお茶の淹れ方体験を開催。すぐに実践できる淹れ方のポイントをご紹介するほか、さまざまな日本茶に関する疑問やお悩みにお答えします。無料で参加いただけますので、ぜひお気軽にブースへお立ち寄りください。
さらに、日本茶AWARDプラチナ賞受賞茶のテイスティングも実施します。日本茶の淹れ手による競技大会「NIHONCHA BREWERS CHAMPIONSHIP(NBC)」の入賞者が、一杯ずつ丁寧に淹れる日本茶を味わえる特別な機会です。淹れ手の技や美しい所作とともに、受賞茶の味わいをご堪能ください。
また、ブースでは日本茶インストラクター協会の活動や資格制度、日本茶AWARD、NIHONCHA BREWERS CHAMPIONSHIP(NBC)など、日本茶文化の普及に向けた取り組みもご紹介します。
9月26日(土)・27日(日)
10:00/11:00/13:00/14:00/15:00
500円(予定)
事前申込みは不要です。
開始時間までに1階の
体験エリアへお越しください。